港区 税理士法人 大沢会計
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「無いもの」は数えない。練習不足の次男が空手全国3位になって教えてくれたこと

皆さま、こんにちは。 代表のGです。
先日のことですが、我が家でとても嬉しいニュースがありました。

次男が、新極真会の「カラテ ドリームフェスティバル(全国大会)」小学5年生男子重量級で、見事全国第3位に輝きました!

幼稚園の年少から空手を始めて以来、コツコツと稽古を重ねてきましたが、全国規模の大会で手にした初めてのビッグタイトルです。 表彰台に立つ息子の姿を見て、親としても胸が熱くなりました。

ただ、今回の挑戦は決して「順風満帆な猛練習の末に掴んだ勝利」ではありませんでした。 むしろ、「圧倒的に限られた時間の中で、どう戦うか」を突き詰めた戦いだったのです。

中学受験と、圧倒的な「スタミナ不足」

現在、次男は中学受験も見据えて勉強にも時間を割いており、稽古に充てられる時間は限られていました。毎日何時間もハードな稽古を重ねている全国の強豪選手たちと比べれば、どうしても練習量は足りません。

そして、練習不足からくる最大の弱点が「スタミナ不足」でした。

フルコンタクト空手の試合において、スタミナ切れは致命的です。 真正面からスタミナ勝負・手数勝負を挑めば、後半に押し切られて負けてしまうのは目に見えていました。

とはいえ、中学受験もある中で急に練習時間を増やすことはできません。

そこで私たちは、 「スタミナがない(弱点)を克服しようとするのではなく、スタミナがないことを見せない戦い方・勝てる戦い方に徹底的に絞ろう」 と方針を切り替えました。

弱点を隠し、3つの強みに極限まで絞る

立てた戦略はとてもシンプルです。

① 弱点を見せない立ち回り(省エネ&一撃重視)

試合序盤から中盤にかけては、あえて激しく動き回らず、手数もむやみに出さない。 その代わり、放つ1発1発を丁寧にフルスイングで打ち込む。 相手に「一発が重くて安易に入れない」という圧力をかけながら体力を温存し、勝負のラスト20秒だけ、残した全エネルギーを一気に爆発させて手数のラッシュを仕掛ける。

② 使う技を「3つ」に限定する

あれもこれも練習する時間はありません。息子の得意な技を以下の3つだけに絞りました。

・左下突き
・右下段廻し蹴り
・左上段膝蹴り

技の数を増やすのをやめ、「この3つの技をいかに相手に当てるか」という体重移動や、相手を崩す右手の使い方だけを徹底的に研究し、反復練習しました。

「無いもの」を数えず、「今あるもの」で勝負する

結果として、優勝(全国制覇)には届きませんでした。 やはり頂点に立つ選手たちの壁は厚く、高いものです。

しかし、「狙いを極限まで絞り、戦い方を明確にすれば、限られた時間の中でも全国の舞台である程度までは戦える」という大きな手応えと自信を得ることができました。

この経験を通じて、私自身が深く教えられたのは、 「無いものを数えて嘆くのではなく、今あるものでどう勝負するかを割り切る大切さ」です。

中小企業の経営にも通じる「戦い方の絞り込み」

これは、私たち中小企業の経営戦略にも全く同じことが言えるのではないでしょうか。

大手企業や業界のトップ集団には、豊富な資金力、知名度、充実した人員(スタミナと手数)があります。 リソースに限りのある中小企業が、同じ土俵で「フルラインナップの手数勝負」や「消耗戦」を挑めば、息切れしてしまうのは当然です。

・ヒトや時間、資金が足りない(無いもの)を嘆かない ・自社の強みとなる商品・サービスを2〜3個に絞り込む ・弱点が目立たない市場や戦い方を選ぶ ・ここぞという勝負どころにリソースを集中投下する

業界のトップ集団(全国優勝)を目指すのは簡単ではないかもしれません。しかし、自社の強みを徹底的に研ぎ澄まし、戦い方を明確に割り切ることで、第2集団・第3集団へと食い込み、独自の確固たるポジションを築くことは中小企業でも十分に可能です。

「あれが足りない、これも足りない」と悩む前に、 「いま自社にある一番強い武器は何か? それをどう使えば勝てるか?」 を考え抜くこと。

息子の抱えるトロフィーを見ながら、経営における「選択と集中」、そして「割り切る勇気」の大切さを改めて噛み締めた一日となりました。

まだまだ暑い日が続きますが、皆さまもどうぞご自愛ください。 今週も頑張ってまいりましょう!