港区 税理士法人 大沢会計
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成功の裏の失敗

4月も半ばを過ぎ、杉花粉の季節もあと半月ほどとなってまいりました。
毎年、杉花粉に悩まされている担当Oです。
毎朝ニュースの花粉情報で、東京が真っ赤に染まっているのを見てうんざりしています。

朝のテレビと言うと、我が家には2才児がいるので、天気予報を見た後は、土日も含めて毎日Eテレをつけっぱなしです。
着替えさせたり食事をさせながら私も一緒に見ているのですが、日本の紋の描き方をアニメーションで紹介したり、工業デザインを紹介したり、大人も楽しめる内容になっています。

思わず見いってしまうのはピタゴラスイッチという番組に出てくるピタゴラ装置で、ご存知の方も多いとは思いますが、小さな玉が転がりドミノ倒しのように様々な仕組みが作動し、最後に表題が表れる、というものです。

ある時、何度も失敗を繰り返し時には後戻りし、最後の最後にようやく成功する、という構成の回がありました。
ノーカットでカメラを回しているため、失敗したらまた仕掛けをもとに戻してやり直しとなります。
延々と失敗する様子を見せられるのですが、何故か段々その転がる玉ころに、うまく作動しない装置たちに感情移入しているのです。
最後、成功した時は本当に拍手してしまうほど、のめり込んで見ていました。
構成、編集、音楽と非常に出来が良く、成功の裏には数々の失敗がある、失敗があっての成功だということを、子供の目で見てもわかる形で表した素晴らしい回でした。

玉を転がすだけということにいったいどんな意味があるのかといわれるとそれまでですが、装置は文房具やキッチン用品など、身近にあるものが使われていて、それぞれの道具の形状や性質を利用した動きは、いつも見慣れている物をとても新鮮に映してくれます。
「これはこう」と決めつけるのではなく、「こうしたらどうなるだろう、やってみよう」という発想の向こう側に失敗や成功があるのだと感じました。

子供も今だんだんと自分でなんでもやりたい時期になったきたので、端から見るとヤキモキしたり冷や冷やすることもあります。
ついつい手を出してしまいがちですが、失敗が成功への第一歩なのだと思い、最後の最後に成功することを楽しみに今は失敗する様子を見守ろうかな、という気持ちになれました。

恐らく小さな子供がいなかったら早朝の子供向け番組なんて見ていなかったと思います。一緒にテレビを見て、本を読んで、世話をして、子供を育てながら子供に育てられていると感じることが多々あります。
私自身も失敗をすることが多々ありますが、失敗で終わらせず成功への糧にして、子供と共に成長していければと思います。

<今週の担当Wのオススメ図書(TOPPOINTから)>
定年を迎えた時、会社から「残ってほしい」と言われる人。それは、結果にこだわらず、常に全力投球する人―。キャノン電子社長の酒巻久氏が、退職後も「必要とされる人」であるための生き方を述べた。若い頃の何倍も勉強する、人を巻き込む力をつける等々、自身の経験に基づく、生涯現役のヒントの数々が示される。

=世界一シンプルな経済学=(ヘンリー・ハズリット著/村井章子訳/日経BP社)
書名の通り、著者が示す原則はただ1つ。「経済学とは、政策の短期的影響だけでなく長期的影響を考え、また1つの集団だけでなくすべての集団への影響を考える学問である」。この原則に従い、公共事業や雇用などにまつわる経済学上の誤りを明快に論じていく。1946年に刊行され、英米圏で今なお読み継がれるロングセラー。

   担当K