効用を最大化する
こんにちは、担当のH.Tです。
今回はタイトルの通り、経済学での「効用を最大化する」ことについて、記事を書きたいと思います。
効用を最大化すると聞いて、なんだか難し話かも?と思うかもしれませんが、簡単に言うと、「最大の満足度を得ること」です。
グラフで書くと分かりやすいのですが、文章で説明したいと思います。 例題は以下の通りです。
「現在、あなたは今1,000円持っています。 50円のお菓子と100円のジュースを、それぞれいくつずつ購入したとき、あなたは一番満足度が高くなりますか?」
50円のお菓子をX財(横軸)、100円のジュースをY財(縦軸)と置くと購入できる財の数値は、Xがゼロの時はYの値が最大・Yがゼロの時はXの値が最大となるので、右肩下がりの直線となります。この線を予算制約線といいます。
次に、X財とY財の消費の組み合わせによる、満足度の集合を表した効用関数(無差別曲線)を書きます。この効用関数は、関数上であれば同じ満足度を得られることを表しています。
この関数は右上に行けば行くほど満足度が高くなります。 それは、消費者は消費できる財の合計数が増えれば満足度も上がるからです。
この例題の結論を申し上げますと、効用(満足度)を最大化するのは、効用関数が原点から最も離れていて(X財・Y財の合計の消費量が多い)、かつ1,000円という予算の範囲内にあるところとなります。
つまりそれは予算制約線と効用関数の接点であり、その接点を「最適消費点」といいます。詳しい算式はここでは書きませんので、気になった方はお調べください。
これを機に、1,000円の買い物でも、自分の満足度が最大になる組み合わせを考えるのも、良いかもしれませんね。
<今週の担当H.Tのオススメ図書(TOPPOINTから)>
=「ココロ」の経済学=(依田高典 著)
経済学では、人は「合理的な存在」とされる。だが、実際はそうではない。健康に良くないとわかっていてもタバコやお酒が止められない、そういう”ココロ”の弱さを誰もが持っている。本書は、こうした感情的な側面を重視する「行動経済学」の視点から、人の判断がどんなメカニズムで生み出されるのか、解き明かしていく。
担当 H.T