それぞれの視点
お久しぶりです、担当のRです。
春が終わりを告げ、もうすぐ夏になりますね。花粉症の私としては、スギ花粉のシーズンが終わってくれてうれしい限りです。目の調子が違います、コンタクトレンズもつけられるようになりました。やはりメガネよりも見え方が疲れませんね、私はコンタクト派なのです。
見え方といえばですね、最近知ったのですが、生物によってものの見え方が違うようなのです。前回のブログで書いたのですが、昨年から猫を飼いはじめまして、それで思ったのです、猫にとってこの世界はどう見えているんだろう、と。
どうやら猫にとっての世界は全てがセピア色と言いますか、色褪せた状態で映っているそうで、視力は人間の10分の1程しかないようです。よく動物は嗅覚が優れているといいますが、色の判別もろくに出来ず、ぼやけた状態では、優れていないと自然界で生き残れないことがよく分かりますね。
あと、余談なのですが、いわゆる動物の中で人と同じように色の識別ができるのは鳥と猿ぐらいのもので、ほとんどの動物はセピア色か、もしくは白黒にしかものを見ることができないようです。
なので、よく「牛は赤い色に興奮する」というあれは実は嘘で、ひらひらと動くものに対する興奮で突進してくる、というのが正しい認識のようです。赤い布は見に来ている観客を興奮させるためのものなのだとか。子供の頃、牛って単純だな、と思ったのですが、単純なのは私の方でしたね。牛さんにお詫び申し上げます。
ともあれ、動物によってものの見え方が違うということを、猫を飼う事で教わりました。同じ世界を見ているのに、認識のされ方が違うというのは、なんだか不思議なものですね。
自分が見えている世界も、もしかしたらほんの一部なのかもしれない。
そんな事を考える、初夏の昼下がりなのでした。
<今週の担当Rのオススメ図書(TOPPOINTから)>
=スミス先生の道徳の事業=(ラス・ロバーツ 著)
アダム・スミスといえば、『国富論』。だが、実は『道徳感情論』という本の著者でもある。経済学と道徳。意外な取り合わせにも思えるが、今日の行動経済学は経済学と心理学の境界を研究している。いわば、彼はその先駆者だ。人間の本性とは。幸福になるには。同書が説く良き人生を送るための教えを、わかりやすく紹介する。
担当 R