親孝行
先週、父が上京してきました。 1月中旬から風邪を引き、そしてこじらせてしまった私は、今回はホテルに滞在を。。 と、当初は父にお願いしていました。 お正月に実家に帰省しているし、2カ月に一度は上京するので、今回くらいはいいかなと・・・。
と、思っていましたが、親が急に体調崩してしまった。といった話を最近よく耳にすることや、お正月休みから戻る際、雪の中見送ってくれた父が『今年の2月で70歳だ・・。』と、聞こえるように囁いた姿が、いやにはっきり思い出され・・・ 不吉なことは考えてはいけませんが、ここで断って何かあったら一生後悔するのでは。。と、思い直し受入れることにしました。
泊まるくらい。と思われるかもしれませんが、父は少々ガンコ&良く言えば自由奔放ですがお世話するのが大変な方。しかも地鳴りのようなイビキで眠るのです。 体調不良では中々受入れ難いのです。
そんな事とも露知らず、晴々とやってきた父。 いつものように豪快に眠る姿を横目に『一泊だから!』 と思っていたはずが、不幸にも(?)実家の北陸地方はその日から爆弾低気圧による大雪・暴風で、戻る電車が運休状態に・・。 毎朝、荷物をまとめる父に別れを言うのですが、夜になると『電車がねぇ~。』と、戻ってくる父。 毎晩、乾杯をし続け、気付けば4日目。 週末も終わりかけ。
最終日の東京駅で別れる時には、『もう、親孝行は十分!今のところ後悔はナシ。』 と、思える程に。
長かった東京滞在を新宿・渋谷・銀座・自由が丘・・、そしてスカイツリ―と満喫し元気に立ち去る後ろ姿を見て『不死身の70歳だ・・』と、ヘトヘトの弱った体で咳き込みながら手を振る私。
別れ際、『来月で70歳。』と、改めてニヤリと囁く父。 そう言えば、財布の調子が、携帯の調子が。。 とおかしな事を言っていた気が・・。
どこまで気付くべきか。 と、つい思ってしまう私です。
<今週の担当Tのオススメ図書(TOPPOINTから)>
=丁寧を武器にする=(小山 進 著)
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担当 T