ブラジルの伯母
先日、父がブラジルに住む伯母(父の姉)の所に行ってきました。そこで今回は、突然ですが、私の伯母のことをちょっと書いてみようと思います。
伯母は、もともとは海外とは全く接点のない人でしたが、高校の授業でブラジルの話を聞き、それ以来ずっとブラジルに強い興味を持っていたそうです。
そして伯母が20代の頃、すでにブラジルに渡って現地で事業を興していた伯父が、「お嫁さんは日本人がいい、誰かブラジルに来てくれる人はいないか?」と親戚を通じて日本でお嫁さんを探していたところ、それを人づてに聞いた伯母が、私が行きたい!と手を挙げたのでした。
もちろん今のように気軽に海外と行き来できる時代ではなく、しかも行き先はブラジルのため、伯母は日本で花婿不在のまま結婚式を挙げ、会ったこともない相手と結婚するために、一人 船でブラジルに渡ったのだそうです。
こうして改めて書いてみると何だか本当に、小説の世界のような…
その後伯母は、伯父とともに農場の経営をしながら3人の子どもを育て上げ、今もブラジルで元気に暮らしています。
たまに日本に帰って来たときに伯母に会うと、そのパワフルさに圧倒され、背筋が伸びる思いがします。
私が長男を出産するために里帰りしていた時も、伯母がたまたま同時に実家に滞在していて、子育てについて、いろんな話を聞かせてくれました。仕事も子育ても、パワフルにこなしてきた伯母の話を聞くと、なんだかワクワクしたのを覚えています。
その長男もつい先日8歳になり、次男も生まれ、予想以上のワンパクさにあの時想像した子育てとはだいぶ違う方向に来てしまっている気もしますが、たまに伯母のことを思い出すと、改めて、仕事も子育ても勉強も頑張ろう!と思えます。
この文章を書きながら、将来子供が成人するころには、私も若いお母さんにそんな風に思ってもらえるようになりたいな…と思いました。
二人の子供を見ていると、道は果てしなく遠く険しい気もしますが・・・。
担当H