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サッカーW杯

 皆様、観測史上最も早い梅雨明けを迎えての暑い日々ですが、如何お過ごしでしょうか?代表のGです。

 このブログを書いているのは、サッカーW杯日本対ポーランド戦が終わった日となります。ですのでタイムリーなこの話題から。

 この対戦で日本は、後半37分頃の長谷部選手投入からセーフティなボール回しで点を狙わない、勝ちを目指さない戦い方にシフトしました。
 この戦い方について、賛否両論多々あるかと思いますが私は経営者としての目線で少し。

 まず経営者は目標に辿り着くために常に孤独な判断を迫られるものです。その判断に至るロジックが如何に明確でも、その結果が悪ければ下した判断に対しての全責任を負います。当然結果が良ければ、その判断に対しての報酬を得ることとなります。

 またその目標の大上段に理念や価値観と言った視点があり、その目標到達のための手段が理念や価値観と言った視点から外れていないかというチェックも必要となります。

 日本サッカー協会としてのウェイがありましたので、それに照らしての行動などになるかと思うんですが、その中に、「伝統と歴史、世界から学ぶ」「最良を求め」「前例にとらわれず」「創造と改善」「責任感を持って、やり遂げる」とあります。

 今回の戦い方について、このウェイに照らしてとなりますと色々な解釈が出来るかと思います。では、自分なりの解釈を。
1. 伝統と歴史、世界から学ぶ・・・伝統と歴史と言えば、武士の世でしょうか。武士と言えば正々堂々というイメージもあるかと思いますが、御国、お家を守るための権謀術数がめぐらされた世の中というイメージもあります。世界から学ぶと言えば、サッカーでは時間稼ぎのボール回し、妙に痛がるなどはどこの国でも行っていますね。
2. 最良を求め・・・結果として決勝T進出を果たしたので最良に近いかと。
3. 前例にとらわれず・・・今までの日本でしたら当たって砕けろ、その砕ける中にある美意識が重要視されることが当たり前、つまり前例。
4. 創造と改善・・・ある意味、今回の戦い方はフェアプレーによる有利な状況を使うという、どの国も驚く創造的な戦い方かと。
5. 責任感を持って、やり遂げる・・・西野監督、試合後の会見でも言っておられましたが相当の覚悟を持って指示したのだと、選手もそれを理解し粛々とやり遂げたのかと思います。

 私は決して頭から賛成派という訳ではありません。海外の人からしたら武士道という、綺麗な戦い方、勝ち負けではない戦い方こそ日本人らしいというイメージがあります。

 現地に応援に行っていた人々からすると、せっかく高い旅行代、チケット代を払って見に行ったのにと怒る人もいるでしょう。

 子供の夢を壊すような試合をしやがって・・・と怒る人もいるでしょう。

 このような考え方も理解できます。ですから非常に難しいのですが、一番は賛否とかではなく、長友選手も言っていましたがこの4年間に掛けてきた想いとその覚悟、それらを拾って短期間で一つの戦う集団にまとめあげた西野監督の覚悟、その覚悟により導かれた最良の結果というものを私たちは心に刻んでいくべきなのではないかと思っております。

 そして私の仕事という面においては、自分自身の経営者としての清濁併せ吞む覚悟、お客様へはそんな孤独な経営者の覚悟と決断を少しでもサポート出来るような解釈、そして寄り添える人間性を身に付けていきたいと感じさせてくれた試合でした。

※日本はこのUP時点で、ベルギーに負けてしまいました。2週間、楽しい夢を見させていただき、本当にありがとうございました!!

 最後に一言

     「嵐吹く風に打たれても、止まない雨はないはずと」

<今週の代表Gのオススメ図書(TOPPOINTから)>

=近未来予測2025=(ティム・ジョーンズ他2名共著/江口泰子訳)
 世界人口は2050年までに100億人を突破、止まらない農村部から都市部への大量移動、西洋の衰退とアジア・アフリカの台頭―。未来予測プログラム「フューチャー・アジェンダ」が行ったワークショップの成果を公開。地球規模で起きる重大な変化、今後、進むべき方向を示す。より豊かな未来を築くためのヒントとなる1冊だ。
   
   代表G