港区 税理士法人 大沢会計
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コミュニケーションとリーダーシップ

 衣替えの季節となりましたが、皆様は如何お過ごしでしょうか?担当Gです!

 私の衣替えと言えば、気持ちの面でしょうか。

 昨年7月頃に何気ないきっかけで、子供(当時小学2年生)の空手を見学に行く機会がありました。それまでの私は、仕事、大学院、お付き合い飲みという流れで子供の習い事なんかはほとんど興味が無く、習い事の教室(道場)任せでした。

 その見学の際に、息子がとても自信が無さそうに練習している風景を見て「こんな状態だったのか」と驚きました。「楽しくない」とも周囲に漏らしていたそうです。元々、4歳頃から始めていて道場の中の同学年では古株で、これだけ続いているのだから結構楽しんでやれているのだろうと思ったのが全くの正反対で・・・

 その時に思ったのが、空手が好きではなく辞めるのは構わないのだけれど、このまま自信を無くして辞める事になったら負け癖がついてしまう人生になってしまうのではないかと言う事でした。

 このままでは、絶対に本人の為にならないという想いから経営大学院で学んだリーダーシップの4類型を使ってみようと考えました。それが正しいのかは不安でしたが、せっかくなので使ってみようと言う気持ちでした。

 これは物事を前に進める際のコミュニケーションという感じでしょうか?リーダーシップには4つのスタイルがあり(1.指示命令型 2.指導型 3.支援型 4.委任型)、この順番が基本となり、本人の状態を考慮してどこから入るかを決めてコミュニケーションを図っていくと言うものです。

 イメージとしては右も左もやり方が分からない相手に、とりあえず指示命令で目の前のことに集中させて結果を出すことに喜びを与え、その後、その結果を出す為にはどういうやり方が良いかを一緒に考えさせる指導型に切り替え、考える力がついたところでその考えに口を挟まず、必要なサポートだけを支援する支援型へ移行し、最後は、責任だけをこちらで持って後は全て委任するという委任型を採っていくと言う内容です。

 状態と言うのはその人によりけりで、一般的に新入社員さんなんかは指示命令型から入るようです。

 息子の場合には、空手での楽しみが見出せない、周囲が強くなることで差を感じて自信を無くしている、そもそもどうやって強くなるかが分からないという状態でしたので指示命令型から入りました。家でのミット打ち、筋トレ、ランニング、縄跳び等々自分が教えられる範囲で厳しく指示命令し、その指示命令通り行かなければ注意するという方法です。

 まずは小さく回していくという意味でも、息子と話し合い結果のハードルを小さく設定(道場で技をしっかりと出せるようになり、先生から少し褒めてもらえる状態)することにしました。とにかく、早い段階での結果を味わいちょっとでもトレーニングに意味を見出して欲しかったからです。

 その後は(かなり飛びますが)道場では技のキレ、種類の豊富さ、ステップワークを褒められ、試合でも徐々に勝ち進んでいけるようになり、ついには今年の8月開催の新極真会ドリームカップという全国大会の軽量級に声が掛かり、出場出来ると言うところまできました。本人も、最近では腹筋の6パックに興味を持ち始め、毎日夜にプロテインを飲む事を待ち遠しく感じられるようになり、筋肉の発達がとても嬉しいようです(空手と無関係になりつつありますが・・・)

 平日も、休日も道場での練習も含めて、毎日毎日コツコツやれば結果が出るんだということを、子供ながらに少しは実感してきてくれているのではないかと思います。

 これが全ての方法でないと思いますし、絶対的に正しいとも思わないのですが少し考えて、それを緻密に行動に移すと言うことが大事なのではないかと思います。

ここからの学びは、コミュニケーションを図りたい相手の状態をしっかりと見極めて、じっくりと腰を据えて話し合い、結果を小さく設定して、小さく早く回していくことがコミュニーションを円滑に進める1つの方法なのだなということです。

 最後に一言

     

「ローマは一日にしてならず」

<今週の所長のオススメ図書(TOPPOINTから)>

=人は、誰もが「多重人格」=(田坂広志 著)

「多重人格」と聞くと、小説『24人のビリー・ミリガン』の主人公など、「精神の病」を連想しがち。しかし著者によれば、誰もが自分の中に複数の人格を持つ。そして、様々な人格を状況に応じて切り替えることで、才能、さらには豊かな人間性が開花するという。この多重人格のマネジメントの仕方を、心理学の知見をベースにしつつ、わかりやすく紹介する。

 

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