ルール
今年は気候の変動が激しいです。
水不足かと思いきや、大雪、大雨、洪水。つい先日も「10年に一度の台風!!」なんていうものが来ましたね。 今年は他にもいくつか「~年に一度の~~!!」を聞いた気がするのですが・・・。
湿度や気温の変化も激しくて、体調管理が難しい季節になってまいりました。手洗い、うがい等決められたことをキチンとこなすことが大事ですね。
さて、決められた「ルール」を守るという事は、社会において重要なことですが、本日はそんな「ルール」についてのお話です。
先日、電車に乗っていた時の事でした。私は、ドア付近に立っていたのですが、何やら優先席付近から怒鳴り声が聞こえてきました。
どうやら、杖を持った初老の女性が、同じ列に腰かけている中年男性を注意していたようでした。その男性は優先席に座っている上に知らん顔で携帯をいじっていたようで、それが、女性の癇に障ったみたいです。
面と向かって注意できる人も減ってきて、こういう事を出来るのは素敵だなぁ、と思って見ていました。
男性はイヤホンを付けていて知らん顔をしばらくした後、誤りもせずに去って行ってしまいました。感じ悪い人だな、と思いました。
その女性はよほど頭に来たのか、その後も独り言を言いながら持っている杖を床に傷ができるまでつき続けていました。頭にくるのはすごくわかるのですが、その後もヒステリックになっていた女性の周りには誰もいない状態が続いていました。
私は一連の流れを見て違和感を覚えました。
確かに、優先席を使う上での「ルール」を指南したのは正しいです。賞賛すべき事と思えます。しかし、その後女性が無関係な周りの方にも被害を与えているのは、優先席がある本来の意味である、
「他人をいたわる事で、気持ちよく乗車できる空間を作ること」
と反する行為だったからです。
意図を酌まずに、「ルール」を守ってしまうと、守るべき本来の意図を見失い、反対の行為をしてしまう事もある。そこが、私にとっての違和感だったようです。
私たちも、税法という「ルール」を扱う仕事である以上、その法律がある本来の意味を考えながら仕事に取り組みたいな、と思わせてくれる出来事でした。
<今週の担当Rのオススメ図書(TOPPOINTから)>
=働き方=(稲盛和夫 著)
人はなぜ働くのか? 稲盛和夫氏が、自らの体験を織り交ぜながら、働くということに込められた、根本的な価値を説く。人生に苦難はつきものだが、「働く」こと自体に、そうした過酷な運命を克服し、人生を希望あふれるものにする力がある、と氏は言う。働くことの目的を見失いがちな今日、労働の意義、素晴らしい可能性に、改めて気づかせてくれる書である。
担当 R