お客様目線!
最近のこの事務所のランチタイムをちょっとご紹介させてもらいますネ。
ほぼ全員がミーティングテーブルに集合し、その内の一人、二人は手作りのお弁当持参(偉いですよね)なのですが、その他のメンバーが昼食に選ぶものに異変が起きているのです。
それはポスティングされたお弁当屋さんのチラシに「凄いっ」と目を奪われたのがきっかけだったのです。
メニューの中身はと言うと、値段は500円前後と決して安い訳では無いのですが、日替わりメニューは1日から月末までのまさしく日替わり(当り前?でも中身も充実しているのです)、ヘルシーメニューは曜日替わりで必ずお魚入り、週替わりの丼ものメニュー、女性が喜ぶミニ弁当、私が大好きな生姜焼き弁当からカレーまで色とりどり・・・・・その上なんとご飯は白米、十穀米、玄米から選べるのです。これって結構女性にとって嬉しいですよね。
それまではコンビニ通いをしていたこの私も、カップ麺で済ましていたGも、カロリー摂り過ぎ気味だったW(こう言う発言は今ではハラスメント?)も今ではすっかり健康志向に様変わりし、毎日の様にこの「尚永」さん(今ここで話題のお弁当屋さんですが、知り合いとかではありませんよ)にお世話になっているのです。
更に何が凄いって、ある日いつも通り前日にファクスで、皆メニューを良く見もせずに十穀米を頼んだ所、朝一番で「本日のご飯はちらし寿司なんですが、十穀米で宜しいのですか?もし気付かれていなかったらとお電話してみました」と言うのです。 勿論全員がちらし寿司に変更させてもらいました。
こんな風に親切なので、こちらも少々常連さんになってからですが、遠慮しながら「すみませんが、ミニ生姜焼きって作って貰えませんか?」と無理をお願いした所、案の定快く引き受けて下さったのは言うまでもありません。
この物が売れない時代、ついつい低価格競争に飲み込まれそうになってしまいますが、中小、零細企業がその路線を走ってしまっては、巨大資本に敵う訳が有りません。 お弁当も然りで、コンビニに負けないサービスを如何に提供するか、商品としてのお弁当に如何に付加価値を付けるか、おそらくこのお弁当屋さんの経営者は日々試行錯誤しているに違いありません。
キャンペーンをやってみたり、ステーキ弁当のソースが和風オニオン味に変わったり、より良い味、より良いサービスを提供するのに一生懸命、心を込めて居るのが伝わってくるのです。
日頃、私も仕事柄、クライアントさんの増収増益について微力ながらアドバイスをさせて頂くのですが、その中で一番大切なのになかなか難しい事はと言えば、「お客様目線に立つ」、しかもそれを徹底する事だと思います。
「もっとこうして見たら?」、「もっとこの方が?」と言ってみても、「だって」、とか「でも」と言って必ず売る側の立場で反論してくる方がいます。
勿論経営を考え、数字を考える立場である事は解りますが、まずはお客様第一主義、お客様目線に立って見て、そして見えてきた事は経営上可能な限り実行に移してみれば、自ずとお客様の心を掴む事が出来るのではないでしょうか。
そんな風に常々考えている私の目には、このお弁当屋さんの目線がお弁当を頼む我々の目線と同じに感じられたのだと思います。
それなので少々我儘な「メニューには無いけれどミニ生姜焼き弁当って作れませんか?」などと言うお願いをしても聞いてもらえそうで、思いきって声が掛けられたのかも知れません。
今話題のタニタの社員食堂にも負けない、美味しいお弁当を作って下さっている方々や、雨の中濡れながら配達して下さる方、本当にアリガトウゴザイマス。
今ではこの事務所の出前版社員食堂となり、所員の健康維持に貢献して頂き、日々感謝、感謝です。
所長