カラーパス効果
桜も開花し、華やかな色の服も目立ってきましたね。担当のYです。
3月と言えば、卒業卒園の時期となりますが、我が家の上の娘もこのたび高校を卒業し、4月から大学生となります。
大学受験の際にはいやにいろいろな大学の情報を見聞きしたり、今まで気にしたこともなかったのですが、電車などで見る参考書を読んでいる受験生らしき人が気になったりすることが多くなりました。
人によっては、子供や孫が産まれたら、道行くベビーカーが気になったり、受験になると塾や予備校の広告をよく目にしたり、大好きな食べ物のお店が近所にできるたび、そのお店が目の前の浮かび上がってくるようなことはありませんか。このように意識することが自然と目に入ってくることを「カラーパス効果」というようです。
そして最近の私のカラーパス効果といえば・・娘や娘の友人たちがアルバイトを始めるという話になり、アルバイト求人やお店で働く大学生らしき人に目が行くようになりました。自分の若かったときの大学生のアルバイトといえば、ファーストフードや居酒屋などが多かった気がするのですが、今はどうなのでしょうか。ファミレスやカフェに行くと若い大学生らしき子たちがたくさんいます。パン屋さん、本屋さん、コンビニ、洋服屋でも働いているではないですか。私の行っているスポーツジムでも友人の大学生の娘さんが夜遅くまで働いてくれています。今まで考えもしなかったいろいろな仕事がありますし、大学生以外でも一日中どこかでいろいろな方が働いていることにも気づきました。こうやって私の気付かないところで社会を支えてくれている人たちがたくさんいることが分かり、娘にもどんなことでもよいから人の役に立ってお金をもらう喜びを感じてもらいたいと願いつつ、私が今大学生だったら、昔は存在しなかったおしゃれなカフェでアルバイトしてみたいなあとどうでもいいことを想像してしまっている今日この頃です。
同じ場所を同じ時間に歩いていても、人によってこのカラーパス効果が発揮される事柄が違うと思うと、一人一人何が気になったか聞いてみたい気持ちになります。皆さんも今ただ歩いているだけで自然と目に入ってしまうことはありませんか。
<今週の担当のオススメ図書(TOPPOINTから)>
=現代語訳 学問のすすめ=(福沢諭吉著/檜谷昭彦訳)
幕末から明治を生きた啓蒙思想家にして、慶應義塾の創設者である福沢諭吉。義塾を本拠地として教育や著述など多彩な活動をした彼が、明治維新直後の1872年に刊行した「学問のすゝめ」は驚異的な反響を呼び、日本を躍進させる一助となった。時代を経て今日まで読み継がれるこの「福沢実学」を、平易な現代語訳で紹介する。
担当Y