健康診断
朝晩の冷たい空気にきりっと頬が引き締まる一方で、日中はやわらかい日差しに、気分もふんわりさせられる今が、私の一番好きな季節です。
この過ごしやすい季節はあっという間に過ぎ去ってしまうので、季節が移りかわるのをもったいないような気持ちで過ごしています。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋と何をするにも、最適な季節ですが、今回は、「健康」にスポットを当ててみたいと思います。
弊社では、毎日2回のラジオ体操をずっと続けており、最近ではぶら下がり健康器具がやってきました。所員自身が自らの健康に気を付けるとともに、所員が健康で働けるようなアイディアが充実しているおかげで、みな元気に仕事ができています。
また、弊社では毎年定期健康診断が秋に行われ、今年も無事終えました。皆様は毎年受診されていらっしゃいますでしょうか。
自分の少しの変化に耳を傾ける絶好のチャンスかと思います。
(今年より、セルフメディケーション税制という医療費控除がより身近になる制度ができました。今まで医療費をあまり使っていなくて控除を受けられなかった方、健康診断を受診していることが要件になりますが、控除が受けられるかもしれません。ご相談ください。)
今回の検査では、学生時代からなじみのある、身長体重、血圧測定、視覚聴覚検査、レントゲンなどに加え、社会人ならではのメタボ健診、胃カメラなど複数項目を受けました。
受診したときはもちろん、今まで全く気にも留めたことがなかったのですが、週末のテレビ番組で、学校から「座高測定が消えた」ことが特集されていて、言われてみれば、なるほど、と!
座高測定が消えた理由ですが、ご想像の通り、「測定データの活用方法がない」からとのことですが、そもそも、座高測定は、徴兵検査のために導入されたもので、足が短く重心が低いほど、いい兵士だとされたとか。
座高を比べあった、ほろ苦い思い出やトラウマがある人もいるかもしれませんが、78年間も続けられていた検査が無駄だったとは衝撃的じゃありませんか?
同じく、胸囲測定やぎょう虫検査など強制実施から消えたものがある一方で、新たに設けられているものもあるそうです。運動不足でしゃがむことのできない子供や、クラブ活動のし過ぎで炎症を起こす子供も増えており、関節や筋肉、骨などに異常がないかを調べる検査が加わっているとのことでした。
時代やその人の年齢に応じて、当たり前と思われていたことも変化しているんですね。
一見どうでもいいようなことに目を向けてみると、新たな発見につながるかもしれません。当たり前と信じていることも、少し違った角度で見てみるのも面白いですね。
<今週の担当R.Tのオススメ図書(TOPPOINTから)>
=東京五輪後の日本経済=(白井 さゆり 著)
著者は元日本銀行審議委員。白川前総裁と黒田現総裁のもと、日銀が様々な金融政策を実行する場に立ち会ってきた。この、わが国の金融政策の最前線にいた経験をもとに、日本経済の現状、そして今後を語った。2013年に始まる「異次元緩和」の功罪を徹底検証するとともに、2020年の東京五輪後の日本経済の行方を見通す。
担当 R.T